
FRANCO PICCINNO TRIO / LUNARE / ITINERA:ITN002 / CD / ¥2,510
これぞイタリアのピアノ・トリオ!という一枚。オープニングの出だしなどは、エンリコ・ピエラヌンツィの名盤“Seaward”辺りを彷彿とさせてやまない耽美さとリリシズム。ピアニストの繊細な感性が奏でる音、そして、これ以上になく絶妙に響いてくるシンバルだけで、もうその筋~ヨーロピアンなピアノ・トリオのファンの方の食指を動かす力を感じます。
しかもまた、トリオとしてのコンビネーションが素晴らしいのです。レーベルのトップ頁には、欧米の凄腕アーティストが集まるナポリのフェスPomiglino Jazz Festivalでのライブ映像がアップされていますが、以心伝心、見えない糸でつながり、引き出しあい、盛り上がるトリオのサウンドは、これ、タダモノではありません。
しかし、それもそのはず、でしょうか・・ロマーノ・ムッソリーニやジャンニ・バッソといった世代からファブリジオ・ボッソやダニエレ・スキャナピエコといったハイファイヴ絡みのアーティストまで、数々のバックをつとめるベーシスト、ヴィゴリット、そしてバックの2人はそのままYVPからでたフランセスコ・ナストロのバックでもあるのです。
ライブではアブストラクトな激しさが前に出るこのグループもCDでは美メロ・フレーズ&ハーモニーとのバランスも絶妙。M-5 などには包み込まれるような温かい世界とアンニュイな表現にメロっと来ます。ピアノ・ソロの曲(M-3)を途中挟んだり、エンディング3 トラックはソロで静かに締めたり、とトータルとしての世界観も感じる一枚。お薦めです。(新譜案内より)
Franco Piccinno(p),Aldo Vigorito(b),Peppe La Pusata(ds)