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ORCHESTRE NATIONAL DE JAZZ / Shut Up And Dance
BEE JAZZ / FRA / CD / BEE042 / 組数 2 / 3,000円(税込)


Orchestre National De Jazzはフランスの国営ビッグバンドであり、1986年に活動開始、国営のお堅いイメージに捉われないユニークな作品を今日まで発表しつづけています。本年2011年は結成25周年目を数えるアニバーサリーイヤーにあたり、スペシャルプロジェクトも企画されているようです。

"ONJ"が他のビッグバンドと異なる特徴として音楽監督の頻繁な交代が挙げられ、本作で音楽監督を務めるDaniel Yvinecは"ONJ"9人目の音楽監督になります。
就任第1作目の前作ではイギリス出身のロックミュージシャン、Robert Wyattを題材に取り上げてましたが、今回は打って変わって、現在のジャズ界で"鬼才"と称されるドラマー、John Hollenbeckの作曲家としての顔にスポットを当てています。

また本作には、当時アメリカで独自の発展を遂げていた管楽器主体のジャズバンド(本来、管楽器主体の吹奏楽は行進曲のレパートリーが多い)に、フランスの印象主義音楽から影響を受けたと言われる極度に洗練されたオーケストラレーションを持ち込み、色彩感溢れる官能的な響きを持った華麗なダンスミュージックへと導いたDuke Ellingtonへのオマージュ的な側面もあるようで、Ellingtonの有名なエピソードの1つである「バンドが私の楽器だ」というEllington自身の言葉に表される、構成メンバーの個性を生かした作曲方法にちなんでか、本作に収録された各トラックはそれぞれ"ONJ"の各演奏者に対応するコンセプトになっています(序曲とオーケストラ全体に対応した曲を含む全12曲)。



EllingtonとHollenbeckじゃ全然違うじゃんと思いそうですが、本作を一聴してみると、まさしく全然違います。Ellingtonを彷彿とさせるようなものはほとんどありません。


ただアルバムタイトルにもあるように(本作のタイトルはクラブミュージックのレーベル名から引用されている)『ダンス』もコンセプトに含まれているようで、

(古きよきEllingtonの時代より翻ってみて現在、クラブミュージックからビルボードチャートのようなメジャーな音楽から、高踏な舞踏音楽までダンスといえばミニマル!



という安易な連想はともかく、Hollenbeckが自演する自身の様々なプロジェクトよりも本作にはミニマルミュージックの印象が強く聴けます。ポストミニマル世代の"bang on a can"のメンバーとの絡みもあるHollenbeckですが、そちらとともに、本作に顕著な、曲中にいくつかのループが浮かんでは消えまたは複雑に重なり合って構成される音のなか、各人のソロが絡んでいく展開は、テクノやヒップホップの手法を巧みに取り込んで発展させたかのような、同時代の音楽からの影響を見事に昇華/成熟させた成果を聴くことができます。こう紹介するとアタックの強いキックが連発されたり、強固な反復に微細な変化をつけて変奏していく、酩酊感や静謐さや神秘的もしくはニューエイジ的な等の響きを含まされた"所謂"な音を危惧されそうですが、ここでは難解さや高踏さはうまく避けられています)

ここに、スウィングとミニマル(を含む)というスタイルの違いはありますが、EllingtonとHollenbeckを取り上げる"ONJ"との間の微妙な繋がりを見出せます
("ONJ"には過去にDuke Ellington、Thelonious Monk、 Charles Mingusというジャズ界に受け継がれる名作曲家の系譜の一つを題材にした「Monk Mingus Ellington」という作品がある )。


そして、わずかにEllingtonを連想させるものを実際に音楽から強引に聴き取るとすれば、本作には多彩な楽器のアンサンブルによる豊かな色彩感があります。

これはHollenbeckが自演するプロジェクトではあまり聴くことのできなかった要素です(マリア・シュナイダーを思わせる軽やかで綺麗な響きはあっても。どちらもボブ・ブルックマイヤーに作曲を師事)。
本作が金管はフレンチホルンとトランペットの2種、各種木管とその他多彩な楽器との持ち替えの10人で構成されてるのに対し、

たとえばグラミー賞にノミネートされた「John Hollenbeck Large Ensemble / Eternal Interlude」(同じ曲をやっているわけでもなく、編成の規模も違うので単純な比較はできないのですが)をみると、
管編成がトロンボーン×7(内トランペット/フリュゲルホーンとの持ち替えが1人)、テナーサックス×3(各種木管とイングリッシュホルンとの持ち替え、しかもTony Malabyを含む)、各種クラリネットの持ち替え×1、フルートとサックスの持ち替え×1、リズム隊1式にヴォイスと木琴が×1、曲によってテナーサックス+1(よりによってEllery Eskelin)と、ある一帯だけやたら分厚い、ブオブオ鳴るバッキングに、色彩よりも先にどこか男子校的骨太さを感じてしまいます。



(前作でのRobert Wyatt曲の鮮やかな手さばきを考えてみると)
おそらくDaniel Yvinecのディレクションによって表現されたであろう、本作で聴けるカラフルな音色は、"鬼才"Hollenbeckが与える強面なイメージを和らげ、ラグジュアリーな肌触りを纏わせることに成功しています。
個人的にアルバムタイトルやアートワークに若干の古臭さを感じるものの、本作の白眉であるDISC2の1曲目「Tongs Of Joy」を筆頭に(他にもSahib Shihabを想起させる曲や、

Miles Davisの「On The Corner」のコンセプトをアップデートしたような、前述の同時代の音楽からの影響とともに、ジャズ史からの様々なフィードバックを聴きとれます)、

CD2枚組ものボリュームも楽しく聴き通すことができるでしょう。




ONJのディスコグラフィーをわかりやすく俯瞰できるサイトが、なかなか見当たらなかったので、
以下、公式サイトより抜粋、編集したものを記載。
1986年 Onj 86(Label Bleu) ディレクターにFrancois Jeanneau。
1987年 Onj 87(Label Bleu) ディレクターにAntoine Herve。
1989年 African Dream(Label Bleu) ディレクターにAntoine Herve。
1990年 Claire(Label Bleu) ディレクターにClaude Barthelemy。
1991年 Jack-line(Label Bleu) ディレクターにClaude Barthelemy。
1992年 A Plus Tard(Label Bleu) ディレクターにDenis Badault。
1993年 Monk Mingus Ellington(Label Bleu) ディレクターにDenis Badault。
1994年 Bouquet Final(Label Bleu) ディレクターにDenis Badault。
1996年 Reminiscing(Verve) ディレクターにLaurent Cugny。
1996年 In Tempo(Verve) ディレクターにLaurent Cugny。
1997年 Merci, merci, merci(Verve) ディレクターにLaurent Cugny。
1998年 ONJ Express(Evidence) ディレクターにDidier Levallet。
1999年 Sequences(Evidence) ディレクターにDidier Levallet。
2000年 Deep Feelings(Frémeaux & Associés) ディレクターにDidier Levallet。
2002年 Charmediterranéen(ECM) ディレクターにPaolo Damiani。
2003年 Admirabelamour(Label Bleu) ディレクターにClaude Barthelemy。
2004年 La Fête de l’eau(Le Chant du Monde) ディレクターにClaude Barthelemy。
2006年 Close to Heaven(Le Chant du Monde) ディレクターにFRANCK TORTILLER。
2007年 Electrique(Le Chant du Monde) ディレクターにFRANCK TORTILLER。
2009年 Around Robert Wyatt(Bee Jazz) ディレクターにDaniel Yvinec。

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